名も無きブログ

人生にタイトルを付けるとしたら・・・

農薬価格

昨日はブログ更新をお休みしましたが、久しぶりに長距離を車で走りました。
横から一時停止の車が割り込んできたり(タイミングは完全にアウト)、トレーラーから落ちたであろう雪の塊が道路を塞いでたり、何故か左側の路肩に対向車が横転していたり・・・
 
過去に書いたFC2ブログを見ていたのですが、農薬の記事を書いてました。
その記事の文末にまた書きますと言っておきながら全然書いてませんでした。ごめんなさい・・・
実はこのブログ、農業関連とスマートフォンの話を中心としたブログだったんです。
農業関連の記事が少ない?・・・気にするな。
と言うことで、農薬の話。
ただし、今回は前回の続きではなく、別の視点から。
 
農薬の「年度」は12月から始まるので、農業業界では早期とか早取りと言って、その年(2016年)に使う農薬の予約注文を取りまとめます。
早期取りまとめで購入した農薬は価格が安かったり、秋に精算金としてキャシュバックや支払い相殺があったりします。
これはJA、小売店、また地域によっても違いがあります。って危ない話になりかねないからあまり言わないほうが良いよ・・・
 
農薬の価格ですが、予示価格という一種の基準価格のようなものがあり、全農、ホクレン含め各社ほぼ同じ(と言うかメーカーと全農、ホクレンが決めるようなものだけど・・・)で、そこから何%、秋に精算するというのが一般的だと思います。もちろん各契約内容によります。
早期何%、総額何円以上で何%、品目別に何%・・・と言った一種のインセンティブのようなものもあります。
そのため、基本的には%で考えます。場合によっては円ということもあるでしょう。
また、契約内容を超複雑にして計算しにくくすると言う方法を取ってくることもあります。どっかの通信会社よりも複雑です。
 
ちなみに農薬の原価ですが、私自身メーカーにいたわけではないので、はっきりとは言えないです。
農薬成分の原価自体はそれほど高くないらしいとは言われています。
そのため、資源価格等が高騰していた時も他の物よりは値上げ率は低い又は据え置きが多かったです。中には値下げ、大幅値下げもあったりしました。
あの時は本当に物によっては15%とか20%とか値上げって・・・まぁ便乗して一部利益率改善もしたから人のこと言えないけど・・・
そして・・・あまり言い難いですが、サンプルも割と頻繁に頂けたり・・・もちろん普及試験目的です。
農薬は各種試験データ等を揃えて登録を取得しなければいけないので、年単位の時間がかかります。
さらに研究開発でも多大な時間を要するため、10年とか長い時間軸で考えなきゃいけない。
価格はそのコストの回収と言っても半分くらいはあっているかもしれません。
ただ、人間様に使う医薬と違って、植物に使うものなのであまり高い価格では売れないです。そしてコストも掛けられないでしょう。
効果の高い農薬でも価格が高過ぎると買ってもらえなかったり、非常事態用の位置づけになって使ってもらえなかったりもしますからね・・・
施設園芸なら面積が小さいため高価な農薬を使っても経費はあまり掛からないけど、その農薬を広大な露地栽培で使おうとするとコストが合わない・・・
なんてこともあったりします。
 
最近は資源価格も安値安定していて、上昇する気配なしなので農薬の価格も下がるのでしょうか?
もともとそんなに上げてないから下げないよかもしれませんけど・・・
農薬に関しては季節外れかもしれませんが、冬の間にまた書くかもしれません。